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足場の番線とは?使い方をご紹介!

足場の番線とは?使い方をご紹介! 今回のコラムでは、足場材の結束にも使用する「番線」に焦点を当て、その役割やメンテナンスについて詳しくご紹介いたします。 「番線」は建築関係の業者の方はもちろん、家庭でも使用の機会はありますので是非最後までご覧ください! 目次 番線とは? 番線の締め方 番線のメンテナンス・保守 まとめ 番線とは? 番線とは、建設工事現場で足場等の結束に使用する針金に似た消耗品を指します。 番線の由来は、様々な太さの種類を番号で表すことから番線と呼ばれます。 熱処理(焼きなまし、焼鈍と呼ばれる)を施しているため、普通の針金よりも柔らかい特徴を持ち、足場関連の作業下で使用する際に適しています。 番線は、数字が大きいものほど細くなり、現場で主に使われるのは、8番線、10番線、12番線、21番線などです。 緊結・梱包対象などにより太さの使い分けを行い、様々な用途に幅広く使われます。 ▼用途例 8番線 :一般的な工事現場での緊結・結束 10番線:型枠などの緊結 12番線:足場の緊結 21番線:鉄筋の結束 なお、番線は建設工事現場以外でも家庭における使用例があります。 家庭菜園やガーデニング、ワイヤークラフト等の趣味として使用することもあれば、台風対策の結束等にも使用することが出来ます。 多様な場面で使用される番線はホームセンターやWEBサイトから購入が可能です。 番線の締め方 1本締めが基本的な結び方とされています。 番線は1本でも十分に必要な固定を行えます。 1本締めの場合には細い番線では固定がぐらついてしまうことがあるので、太さのあるものを選びましょう。 締め方の具体例は、番線を固定したいものに対してぐるぐると時計回りに2回以上ねじり巻いていきます。長くなった方は番線を専用のカッターで切り、結び目の右手において、シノ(※)に番線を巻きつけます。 ※番線を締めるための専用の工具。一般的にはラチェットレンチの先がシノになっている工具を使用することが多い。 最後は、仕上げる様にシノ本体を撒いていくことで固定が強化されます。...

足場材の壁つなぎとは?重要性と設置基準を解説!

足場材の壁つなぎとは?重要性と設置基準を解説! 足場材の壁つなぎは、足場を建物や壁などに固定する際に利用する部材です。 建物や壁にしっかりと固定された足場は、作業員の安全を確保することができます。 壁つなぎが適切に利用されない場合、足場が傾いたりずれたりすることで、危険な状況や最悪の場合事故に繋がる可能性があります。 利用に当たり、壁つなぎは労働安全衛生規則で設置基準が設けられています。 今回はそんな壁つなぎを解説いたします。 目次 壁つなぎとは? 壁つなぎの重要性 壁つなぎの設置基準 設置の際の注意点 壁つなぎの種類 まとめ 壁つなぎとは? 足場材の壁つなぎは、足場を建物や壁などに固定する際に利用する部材です。 利用ケースとしては、まず壁つなぎを取り付けるために外壁に穴をあけます。 多くの場合、壁の下地にある木造の柱や梁、鉄筋コンクリートの場合は鉄骨やコンクリートにネジまたはアンカーを打ち込むか溶接を行い、そこへ壁つなぎを設置します。 足場の解体時には壁つなぎを取り外し、穴を補修して作業は完了になります。 壁つなぎの重要性 安定性の確保 壁つなぎにより、足場材が壁や建物にしっかりと固定されます。これにより、足場が傾いたり変形することを防止し、高所での作業時に安定した作業環境が整えられます。 正確な壁つなぎの設置により、高所での作業時に作業員が安全に行動できるようになります。 建物の保護 適切な壁つなぎの設置は、建物に対するダメージを最小限に抑えます。 しっかりと固定された足場は建物に無駄な負荷をかけず、作業時の壁面や構造物の傷みを最小限に抑えます。 法規制と規定の遵守 建築現場では足場の設置に関する法規制や規定が定められています。 壁つなぎは法規制に従い、適切な利用を行うことで安全な作業環境を整える役割を担います。 壁つなぎの設置基準 壁つなぎの設置基準については労働安全衛生規則第570条に記載があります。...

鳶職とは?鳶職について徹底解明!

鳶職とは?鳶職について徹底解明! 江戸時代から現代まで、建設業の花形として活躍する鳶職。今回はそんな鳶職について仕事内容や将来性等をご説明いたします! 目次 鳶職とは 鳶職の仕事内容 鳶職に適性のある人の特徴 鳶職への転職に役立つ資格 鳶職の将来性 まとめ 鳶職とは 鳶職という名称は、江戸時代に鳥の「トンビ」にちなんで付けられたとされています。鳶職は文字通り「高所の鳥」として知られ、その仕事の特性から非常に特殊で専門的なスキルが求められます。鳶職の主な役割は、建設現場での鉄骨や鉄筋の組み立て、高所での作業、および建築プロジェクト全般での安全性の確保です。鳶の者、鳶工とも言われるこの職業は、建設業界で非常に重要な役割で花形でもあるのです。 鳶職の仕事内容 足場鳶 鳶職の代表的な職種の1つが足場鳶です。足場鳶は、建設現場などで作業員が使用する足場を組み立てる職人で、安全性や作業効率を高めるために欠かせません。主に以下のような仕事に携わります。 ・一般住宅やビルの建築 ・マンションの大規模修繕 ・住宅リフォーム 鉄骨鳶 マンションやビルをはじめとした大規模な建築物の建設現場において、鉄筋鉄骨を組立、骨組みを設置する事が鉄骨鳶の仕事です。 主に以下のような仕事に携わります。 ・鉄骨の搬入 ・ボルトを使用した鉄骨同士の固定 大規模な建築物において、鉄骨は建物の骨組みを構成する重要な材料です。 また、作業時には大型クレーンや工事用のエレベーターの組立を行う事もあります。 重量鳶 建物の内部や屋上などの定められた場所に、大型機械やインフラ・空調設備をはじめとした重量物の運搬、設置、解体をするのが重量鳶です。 主に以下のような仕事に携わります。 ・工場に大型機器を設置 ・ビルの内部に大規模な電気設備を設置 ・PC板やALC板の取付...

仮設トイレをレンタルするなら?レンタルの手続きやメリットをご紹介!

仮設トイレのレンタルについて 仮設トイレをレンタルするなら?レンタルの手続きやメリットをご紹介! 仮設トイレのレンタルは、様々なイベント運営や工事現場作業において利用される、極めて実用的なサービスとなります。 独特の現場ニーズと便利さをバランスよく満たすためには、仮設トイレのレンタルが最適な選択肢となるケースが数多く存在します。 本記事では、その幅広いメリット、多種多様な仮設トイレの種類、スムーズなレンタル手続きや必要な費用の見積もりなどの具体的かつ詳細な情報をご紹介いたします。 目次 仮設トイレのメリットとは 仮設トイレのレンタル手続きの流れ 仮設トイレのレンタル費用の目安 まとめ 仮設トイレのメリットとは 仮設トイレは、イベント運営や工事現場など一時的なシチュエーションや特定の場所で使用されます。 その魅力的なメリットは様々で、それは利用するケースやシーンにより異なります。 ここでは、仮設トイレのメリットについて具体的にご紹介します。 利便性   仮設トイレは、その随時設置可能な取り扱いやすさがもっとも素晴らしい利点と言えます。 様々な場所、進行状況の中で急激に必要とされる状況、例えば、建設現場での作業進行中、野外フェスティバルやコンサートの開催時、自然災害を受けた地域での支援活動など、常設のトイレが設けられていない所でも、手軽に設置可能な仮設トイレは、利用者にとって快適な環境を提供できます。 豊富な種類   その種類には、すぐに設置できる使い勝手の良さが魅力の「ポータブルトイレ」、長期間の利用に適した「トイレコンテナ」、そして堅牢さを備えた「スタンダードトイレ」の3種類が存在します。 これらの特徴を正確に把握し、自身の目指すイベントの規模や期間、現場の状況に応じて最適な仮設トイレを選択することが、適切な運営を実現する一助となります。 ポータブルトイレの特徴(クリックすると楽天市場へ飛びます) どこにでも設置可能なポータブルトイレ。その名の通り移動が容易で、設置や撤去に手間やコストをかけることなく、イベント会場や工事現場といった様々なシーンで利用できます。その仕組みは単体で完結しており、汲み取りや排水設備が不要なため、設置場所を選ばないというメリットがあります。これによって、フレキシブルな対応が可能となります。 その一方で、ポータブルトイレの容量は限られているため、大規模なイベントや長期間の工事現場では利用人数や時間に制限があります。 つまり、ポータブルトイレには移動の容易さや設置場所を選ばないというメリットがある一方で、容量に制限があるというデメリットが存在します。そのため、イベント運営者や工事現場の責任者の皆様には、それぞれのニーズに合わせた選び方が求められます。それこそが、ポータブルトイレを最大限に活用するためのポイントと言えるでしょう。   トイレコンテナの特徴(クリックすると株式会社HINOへ飛びます) トイレコンテナは、その大容量性が際立っており、長期間に渡る使用や大人数の現場に非常に適しています。 また、もう一つの特徴として清潔感が挙げられます。...

足場業界で使われる専門用語をご紹介!

足場業界で使われる専門用語をご紹介! 足場業界では、専門用語を耳にすることがよくあります。 足場に関連する用語を理解することは、安全な高所作業を行うためには欠かすことが出来ません。以下では、足場用語をご紹介いたします。 アウトリガー 移動式クレーンの安定度を増すために張り出す足。補強の一種。 足場が建物から離れる方向に倒壊しないように、足場の外側に新たに支柱を立て、その支柱と足場とを緊結する補強を目的とする。 アコーディオンゲート 現場開口部に取り付けられる蛇腹状の門扉。伸縮により開閉する。クロスゲート・マルチゲートとも呼ばれる。 目的は、第三者の侵入による不測の災害、資材や工事車両の盗難防止などが挙げられる。 朝顔 道路上などへの落下事故を防ぐために、構造物の側面に設置する傾斜した防護用仮設物。設置には道路占有の申請が必要。 朝顔の高さは歩道のない道路の場合は最下部が路面から5m以上、歩道に面している場合は最下部が路面から4m以上と決められている。 網 ガードフェンス、養生網を指す。 >ガードフェンスの詳細はコチラ。 歩み板 木製又は金属製、アルミ製の足場板。 足場内の作業用ステージ、通路等あらゆる床部分に敷かれている。長さや横幅によって種類が分かれており、これらを組み合わせることで様々な足場に対応可能。 安全帯 高所から落下を防ぐ為に着用する金具付きロープを装着する胴ベルト。 高所作業を行う職人の命綱であり、指定の高さ以上の箇所での作業時には、安全帯を必ず使用しなければならない。 アンチ 作業床。 IE Industrial Engineeringの略称。管理工学、経営工学、産業工学、生産工学の意味。 一間 1818㎜。 犬走り 住宅の軒下外周部分の通路を指す。幅60㎜程度。...

【フルハーネス義務化】概要とポイントを解説します!

【フルハーネス義務化】概要とポイントを解説します!   2022年1月2日から建設業においてはフルハーネス着用の義務化が開始されました。 2018年に安全帯に関する政令改正と省令改正が行われ、2019年2月1日から施行されています。 ※2022年1月1日までの期間は、切り替わるまでの猶予期間でした。 現在は完全に切り替わっているので、新しい規格のものを使っていない場合は懲罰対象となります。 今回のコラムでは、改正の概要やこれまでとの違いを解説いたします。 目次 フルハーネスとは? 義務化の背景 新規格と旧規格の違い フルハーネス型墜落制止用器具取扱特別教育とは? まとめ フルハーネスとは? フルハーネスとは墜落制止用器具の事です。 肩や腿(もも)、胸などを複数のベルトで構成するフルハーネスは、正しく使用することで、以下のようなメリットが存在します。 ・腰部、腿部、肩部で身体を支えているため、衝撃荷重が分散する ・墜落時の身体のすっぽ抜けのリスクが大幅に軽減できる ・複数ベルトで身体を支えているため、宙づり状態での被災者の負荷が軽減できる ・墜落制止時に体勢が直立に近いため、迅速な救助が可能となる フルハーネスには主にX型、Y型の2つの種類があり、業務内容や使用環境などを考慮していずれかのタイプを選定します。 X型フルハーネス X型は身体をしっかりと固定するため安定感があるスタンダードタイプ。 Y型フルハーネス Y型は腰道具などを充実させたい職人さんや鳶職の方などに好まれる、腰回りにベルトがもたつかないタイプ。 義務化の背景 高所作業は、建築現場や製造業、エネルギー産業などで日常的に行われています。 しかし、高所からの転落事例は少ない訳ではありません。 これを踏まえ、労働安全衛生法施行令(安衛令)において、以前から建設業などの2m以上の高所作業や、作業床や、作業床の端・開口部等に手すりや覆いなどの墜落防止措置が設置できない場合、労働者の墜落・転落を防止するための措置として安全帯が義務付けられたことが背景にあります。 新規格と旧規格の違い...

足場材のアンチとは?種類や特徴をご紹介!

足場材のアンチとは?種類や特徴をご紹介! 足場工事現場にて、高所作業を行う際は作業者が歩く通路や安全に作業を行う床が必要となります。 そこで、通路や床材として使用される足場資材が「アンチ」です。 アンチとは、踏板、布板、床付布板とも呼ばれ、足場内の作業用の通路などあらゆる床部分に敷かれている資材のため、よく目にする機会が多いでしょう。 アンチは長さや横幅によって種類が分かれており、これらを組み合わせることで様々な足場に対応可能となります。 以下ではアンチとはどのような用途の足場資材なのか、その種類や寸法、重さについてご紹介いたします。 目次 足場材のアンチとは? 「足場板」と「アンチ」は異なる足場資材 アンチの種類 アンチの重さ まとめ 足場材のアンチとは? 冒頭でお伝えしたように、アンチとは足場工事現場にて通路や床材として使用される足場資材のことです。 アンチという名前の由来は「アンチスリップメタル」というもので、鋼板に穴を空け、滑り止めが施されています。 アンチは、垂直に建てられている建地の間を腕木とともに水平方向につなげていくことで通路や床板として使用されます。 なお、現在はくさび式足場が主流になってきたこともあり、踏板を含めて布材をまとめてアンチと呼ばれることがあります。 「足場板」と「アンチ」は異なる足場資材 足場を組んだ時に通路や床板として使われる資材には、アンチ以外にも足場板が存在します。 ただし、足場板とアンチは異なる資材なのです。 足場板 足場板はスチール製やアルミ製の足場板が主流ですが、中には合板や杉の木の板が使われている場合もあります。 使用用途ですが、神社・仏閣・国宝などの改修修繕では、単管パイプなど金属製足場資材を使った足場が組めず、木材を使って足場を組む場合があります。 このような場合は、木製の足場資材を通路や作業床として使用することになるため、足場板が重宝されます。 アンチ(踏板) アンチは、鋼板に穴を空け、表面に凹凸を付けて滑り止めとして加工され、左右には建枠に引っ掛けるフックが付いています。 重量があり、頑強な造りとなっているので、大規模現場で使われることが多いです。 中にはメッシュ素材でできたアンチもあります。メッシュ素材は通気性がよく、雨水などが溜まる心配がありません。 また軽量なので楽に持ち運びが可能で、比較的狭い場所で使われることがあります。 戸建て住宅などの建築や外壁塗装の場面や時には高層建築工事などで使われることもあるため、アンチは頑強な造りであることが求められます。...

足場作業服のニッカポッカとは?安全性と快適さを両立する頼れる相棒!

足場作業服のニッカポッカとは?安全性と快適さを両立する頼れる相棒! 足場作業は、建築やメンテナンスなど、高所での作業を行う際に必要な作業です。 作業員は足場の組み立てや解体、建物の壁面の塗装や修繕など、様々な作業に取り組みます。 高所作業や屋外作業のような作業環境下で、作業員の安全性と快適さを確保するために重要な役割を果たすのが「ニッカポッカ」と呼ばれる足場作業服です。 今回は、そんなニッカポッカについて詳しく解説いたします! 目次 ニッカポッカの誕生と歴史の背景 ニッカポッカの特徴 ニッカポッカの代わりになる作業服 まとめ ニッカポッカの誕生と歴史の背景 ニッカポッカの誕生と歴史の背景には諸説ありますが、ここでは2つの説をご紹介いたします。 オランダ発祥説   18世紀末期にオランダ人が移民としてアメリカに渡った頃に穿いていた短ズボンが元だと言われています。 その短ズボンはブリーチズと言われ、アメリカに伝わり大量生産されるようになりました。 オランダ人の移民と子孫を指す「Knickerbockers」(ニッカーボッカー)という言葉があり、オランダ陣が穿いていたブリーチズをニッカーボッカーズと呼ぶようになりました。 それが現代では呼びやすいようにニッカポッカと呼ばれているようです。   スウェーデン発祥説   スウェーデンの作業着「Nikka」(短パン)とフィンランドの「Pukko」(ポケット)という言葉を組み合わせた名称が由来とされています。 元々は森林業者や農民などが利用する労働服として開発されました。 19世紀から20世紀初頭にかけて、北欧諸国では森林業や農業など、厳しい労働環境の中で働く人々のために、丈夫で動きやすい作業服の需要が高まっていました。 ニッカポッカは、そのような環境下でも耐久性があり、作業効率を向上させる優れたデザインとして広く受け入れられていたようです。 ニッカポッカの特徴 快適さと動きやすさの追求 ニッカポッカは、股下に余裕があるようなデザインにされています。 これにより、作業時に大きく足を開いたり、膝を曲げる事の調整が楽になり、作業中のストレスを軽減することで作業効率を向上や転倒等のリスクを軽減させます。 安全性の確保...

足場材のブラケットについて特徴や種類を解説!

足場材のブラケットについて特徴や種類を解説! 足場材のブラケットとは、建物や工事現場で使われる足場を組むときに使う部材です。 足場の柱と水平な足場材をつなぐための金属製の部材で、安定した作業スペースを作る場面で役立ちます。 ブラケットは、柱に固定して足場材を支えるように設計されていて、作業員の安全を守る為にも重要な役割を持っています。 今回はそんなブラケットについて解説していきます! 目次 ブラケットの特徴 ブラケットの種類 固定型ブラケット 伸縮式ブラケット 張出ブラケット ネットブラケット(クランプ式) 侵入防止ブラケット ブラケットの使い方 まとめ ブラケットの特徴 足場材のブラケットは、建築や工事現場で使用される足場を組み立てる際に重要な部材です。ブラケットは足場の柱(支柱)と水平な足場材(プランクやパイプなど)を接続するための部材で、これにより足場がしっかりと支持され、安定した作業スペースが構築されます。 一般的に、足場ブラケットは以下のような特徴があります。   材質 足場ブラケットは、耐久性のある金属(通常は鋼)やアルミニウムなどの強固な材料で作られています。 これにより、安全性と耐久性が確保されます。 軽量な素材で作られたブラケットもあり、その場合は持ち運びや組み立てが容易になります。   取付方法・調整機能 ブラケットは、足場の柱に取り付けるための穴やフックを備えています。これにより、ブラケットを柱に確実に固定できます。また、柱によってはクランプ式のブラケットも使用されることがあります。 また、組み立ての自由度が高く、作業現場に合わせて高さや躯体との間隔を細かく調整できます。   腕木との違い 腕木は、足場の柱(支柱)から水平方向に突き出したアーム状の部材です。...

単管クランプの種類と役割についてご紹介!

今回は建設現場などの足場工事関連で使用される「単管クランプ」に関して、種類と役割をご紹介いたします。 目次 単管クランプとは? 単管クランプの種類と役割 直交型クランプ(直交クランプ) 自在型クランプ 3連クランプ 単管クランプ以外のクランプ 鉄骨用クランプ(固定) 鉄骨用クランプ(自在) 防音パネル用養生クランプ 使用上の注意点 単管クランプとは? 単管クランプとは、単管パイプを使って足場を作る時に使用するクランプの事を指します。 主に単管を交差あるいは並行して緊結するときに使用する金具です。 単管クランプを締め付ける際には、インパクトドライバーやラチェットレンチが使用されます。 最後の締め付けにトルクレンチを使用する場合もあります。 よほど締め忘れなければ、クランプの緩みは生じるものではないですが、心配な場合は念の為にトルクレンチを使用して最終確認しましょう。 単管クランプは、単管パイプを緊結する際に柱を入れる穴と、締め付け用のナットがついているもので、鉄鋼用や木工用、色は金色や銀色のもので大別されますが、単管パイプの規格に合わせて様々な種類のクランプが存在します。 さまざまな形の足場の骨組みを強固し、安全を確保するためにも、どのような単管クランプが存在するのかを次でご紹介いたします。 単管クランプの種類と役割   直交型クランプ(直交クランプ) 最もよく使用されるクランプで、直交する鋼管の緊結のみに利用します。 鋼管の交差角度を90度に保持させる構造であり、角度が固定されているクランプなので「直角をキープできること」と「強度が強いこと」が特徴です。 引張強度は1500kg以上、許容荷重は500kgと非常に強固ですが、クランプ1個あたりの強度以前に、1スパンあたりの積載荷重が400kgと規制がされています。   自在型クランプ 単管パイプを好きな角度で繋げるように、単クランプが2つ連結して動く構造です。 接続部が動くため、自在に角度を変えることができて固定されないことが特徴です。...

安全性を高めた「次世代足場」について徹底解説!

枠組足場やくさび式足場、単管足場などの規格を安全面・施工面・管理面から全面的に洗い直した次世代規格の足場「次世代足場」。今回はこの「次世代足場」とは何なのか、特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。 次世代足場とは? 次世代足場とは、現在多くの工事現場で使用されている「くさび式足場」「単管足場」「枠組足場」などの規格を「安全面」・「管理面」・「施工面」から全体的に洗い出した次世代規格ともいえる足場です。 昨今の社会課題である、「労働力不足」・「安全性の低下」・「作業負担の軽減」を解決するために開発された経緯があります。 ▼次世代足場の種類  商品名 メーカー アルバトロス アルインコ株式会社 ファステック JFE機材フォーミング株式会社 東阪工業株式会社 ダーウィン 日建リース工業株式会社 ミレニューム アサヒ産業株式会社 Iqシステム 株式会社タカミヤ 光洋機械産業株式会社 SPS 信和株式会社 トビライン 株式会社三共 Final A type KRH株式会社 Lock series 平和技研株式会社...

枠組足場って何?特徴、メリット・デメリット、主要部材について紹介

枠組足場は、安全性が高く、騒音が少なく組み立てることができます。今回は、そんな枠組足場の特徴やメリット・デメリット、使用される主要部材についてご紹介します。 枠組足場の特徴 枠組足場は、足場工事現場の中で中高層案件によく使用されている種類の足場です。門型に溶接された建枠を中心として組み立てられます。枠組足場は、耐久性や強度が高いため、高層ビルやマンション等の工事で使用されています。原則高さ45mまで設置することができ、マンション14階〜15階建てまで対応することが可能です。また、枠組足場は作業員や資材の落下を防止するために、先行手摺や幅木、メッシュシートの設置が義務付けされています。 メリット・デメリット 枠組足場のメリット 高い耐久性 一つひとつの部材をしっかりと組み合わせるため耐久性に優れています。高さが出て不安定になりやすい高層の建物でも安定した状態を保つことが出来ます。 組み立てが簡単 部材を工事現場に合わせて設計し、組み上げていく足場となっているため、素早く、簡単に組み立てや解体が可能です。スペースが確保できる中高層現場に適しています。 騒音が小さい 組み立ての際にはボルト等を使用するため、ハンマーを使う必要がないことから騒音が小さいです。 高い安全性 部材が大きく作業床が広いため、安全に作業をすることができます。 枠組足場のデメリット 複雑な形状下での設置が不可能 設置する箇所が湾曲していたり、狭小地であるなどの複雑な形状の場合、設置できない可能性があります。また、高層建物に設置する場合、部材をクレーンなどで吊り上げるため、クレーンの設置が難しい場合にも使用できない可能性があります。 保管・搬入出に関する費用負担が大きい 部材の種類が多いこと、耐久性が高いことから部材自体のコスト、高層建物に設置するときクレーンを使用するコストなどが、他の足場に比べて費用がかかります。 主要部材 ▼鉄ジャッキ 鉄ジャッキは足場の一番下に設置する部材で、ハンドルを回して上下の高さを調節することができます。足場の安全性に欠かせない重要な部材です。 ▼建枠 建枠は、足場の基本となる門型の部材です。枠組足場を構成するうえでメイン部材となっており、鉄ジャッキに建枠を挿し込み組み合わせることができます。 ▼筋交 筋交は、建枠と建枠を連結する部材です。建物や足場を補強する役割を担っています。 ▼ジョイント ジョイントは、建枠と建枠をつなげる部材です。 ▼幅木 幅木とは、人や物の落下を防ぐための板状の部材です。足場からの作業員や物の落下を防ぐために厚生労働省の労働安全衛生規則である一定以上を超えると幅木の設置が義務付けられています。 ▼鋼製布板...

足場の需要は右肩上がり!?市場環境の拡大に伴う足場の購入とレンタルの使い分けについて徹底解剖

リフォーム需要の拡大、自然災害の増加による修繕需要の拡大により足場の需要が拡大しています。だからこそ需要に合わせて足場資材を揃えていく必要があります。そこで、今回は足場業界を取り巻く市場環境とレンタルと購入を分けた足場材の運用ノウハウについてまとめました。   足場業界を取り巻く市場環境 足場需要の市場は老朽化マンション増加によるマンションリフォーム需要の増加、中古住宅への関心や国のバックアップによる住宅リフォーム需要の増加、そして自然災害による復興、復旧のための足場需要の増加により、年々増加しています。 ■老朽化マンションの増加 高経年マンションの増加は大きな社会課題となっています。築40年以上の分譲マンションストック戸数は10年後には現在の約2.2倍の249.1万戸、20年後には約3.7倍の425.3万戸に増加すると予測され、高経年マンションは共有部分である外壁等の劣化、鉄筋の露出・腐食、給排水管の老朽化といった生命・財産に影響する問題を抱えています。老朽化したマンションは、長期修繕計画に基づいて12年周期で修繕が行われるため、リフォーム市場の拡大が見込まれています。 出典:国土交通省「マンション政策の現状と課題」 ■住宅リフォーム需要の増加 新築住宅着工件数は移動世帯の減少や平均築年数が伸びていることにより減少傾向となっています。ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛やテレワークの普及により住宅への関心が高まったこと、国のバックアップにより中古住宅への関心が高まり、住宅リフォームの市場規模は拡大傾向にあります。 出典:経済産業省「住宅・リフォーム業界を巡る 現状と社会環境の変化」   出典:矢野経済研究所:住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2021年) ■自然災害の増加 最後に自然災害の増加についてです。自然災害は地球温暖化などの気候変動による影響から、自然災害の発生頻度は増加しており、さらに建物の老朽化により被害は大きくなっています。災害後の復興・復旧、建物の老朽化対策のために、これからますます足場が必要とされています。 出典:国土交通省「国土交通白書2022」  生活環境の変化によるリフォーム需要の増加や地球温暖化の影響による自然災害の増加により、足場の需要は高まっていることから、自社で管理して保有する場合とレンタルを利用する場合をしっかり把握しておく必要があります。   足場材の購入とレンタルを運用するノウハウ 足場材を購入とレンタルで運用している企業は多いのではないでしょうか。自社で抱える案件数や市場環境を予測し、使いわける必要があります。 ▼購入のメリット  足場材の状態を自分の目で確認できる 足場材をレンタルする場合、足場材を受け取ってから状態を確認することが多く、受け取った足場材に欠陥が生じていることも稀にあり、安全に使えるか多少の不安があるかもしれません。一方で、足場材を購入する場合、新材では特に気にする必要がありません。ですが、中古材を購入する場合、足場材の状態を自分の目できちんと確認した上で購入できるため、レンタル材よりも安全性を高めることができます。 長期的なコストを抑えられる 足場材をレンタルする際、足場材の手配に関する手間や運搬するための交通費やガソリン代等の出費がかかってきます。また、レンタルした足場が万が一破損した場合、それに伴う費用がかかります。しかし、足場材を購入してしまえば、その足場材が破損しない限り追加費用はかからないので、レンタルのように出費を重ねる必要がありません。 ▼購入のデメリット 初期費用が高い 足場材を購入する最大のデメリットでもあります。足場材は決して安価なものではないことに加え、不足の事態に備えてある程度資材の量を確保しなければなりません。そのため一度にかかる費用が非常に高くなります。 足場材の保管場所を確保しなければならない 先ほど述べたように、足場材を購入する場合、ある程度の資材を確保する必要があります。そのため、足場材を保管するためのスペースも確保しなければなりません。また、大量の足場材と大きな保管スペースを管理しなければならない人員の確保も必要となり、人件費を含めた固定費の負担がデメリットの一つでもあります。...

単管足場とは?単管足場の特徴について解説!

足場の種類の中でも、組み立ての柔軟性が高く狭い場所でも設置可能なのが「単管足場」です。ですが、組み立てや解体に他の足場と比較して時間がかかることや強度が低いという点もあります。そこで、単管足場とは何か、単管足場の特徴、単管足場の主要部材についてご紹介いたします。 単管足場とは? 単管足場は、鋼管で作られた直径48.6mmの鉄パイプのような「単管」と、単管パイプや足場で使う資材に使うつなぎ金具の「クランプ」を組み合わせて組み立てる足場です。 仮設足場の中でも歴史が古く、1954年に建築工事で初めて日本で使用されました。単管足場は、強度や安全性は枠組足場と比較して低いため、高所ビルなどの工事には向いておらず、主に低層の外壁塗装用の足場として使用されています。また、単管パイプをクランプで固定していく必要があるため、くさび式足場や枠組足場などの他の足場と比較すると組み立てと解体に時間がかかります。 ですが、一方で足場組立の自由度が高いことから、狭い場所でも組み立てることが可能で、部材はホームセンターなどで購入することが出来るため、DIYにもよく使用されます。 単管足場の労働安全衛生規制について 建地の間隔は、けた行方向を一・八五メートル以下、はり間方向は一・五メートル以下とすること。 二 地上第一の布は、二メートル以下の位置に設けること。 三 建地の最高部から測つて三十一メートルを超える部分の建地は、鋼管を二本組とすること。ただし、建地の下端に作用する設計荷重(足場の重量に相当する荷重に、作業床の最大積載荷重を加えた荷重をいう。)が当該建地の最大使用荷重(当該建地の破壊に至る荷重の二分の一以下の荷重をいう。)を超えないときは、この限りでない。 四 建地間の積載荷重は、四百キログラムを限度とすること。 全国仮設安全事業協同組合「足場に係る改正労働安全衛生規則等について」 単管足場の特徴 特徴としては、単管パイプとクランプを軸に、足場の形状を柔軟に変化させることが出来るので、狭い場所でも足場を組むことが可能です。 狭い場所でも足場を組むことが可能 主に使う資材が単管パイプとクランプのため、組み立てが簡単 部材がホームセンターなどで簡単に購入できる 一方で、単管だけではしっかりとした作業スペースを確保できないため、枠組足場などと比較すると安全性に欠けてしまいます。作業スペースや強度の面で、高層建築物の建設現場には向きません。 単管足場の主要部材について 単管パイプの主要部材は、単管パイプ、クランプ、固定ベース、ブラケット、ジョイントの4つです。主要部材の詳細についてご紹介します。 ▼単管パイプ 単管パイプは、直径48.6mmのパイプの形をした鉄パイプです。「単管」や「パイプ」とも言われています。単管パイプは2種類に分けられ、普通管とライト管の2種類があり、2つは厚さと重さが主に違います。 ライト管は、鉄製の軽量パイプです。パイプの表面にメッキ加工されているため、耐久性が高くサビにくい単管足場となっています。単管パイプには、両端に抜け止め加工が付いているパイプもあり、固定ベースやジョイントと緊結するために使用されます。単管パイプは用途に合わせて任意の長さにカットして使用することが出来ますが、抜け止め加工がしてあるパイプの場合には、カットしてしまうと目的の用途に使用できない可能性があります。 ▼クランプ クランプは、交差する単管パイプを繋ぎ合わせて固定する際に使用する金具です。クランプは2種類あり、交差角度が直角に固定された直交クランプと、交差角度が自由に調整できる自在クランプがあります。直交クランプは単管パイプを直角に固定することができ、自在クランプは一定の角度で固定することができないため、用途に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。 ▼固定ベース 固定ベースとは、単管パイプを地面に固定する際に使用する土台のことであり、足場を固定するための資材になります。固定ベースに差し込むことで使用できますが、抜け止め防止がある単管パイプはより頑丈に緊結することが出来ます。 ▼ブラケット...

くさび式足場とは?くさび式足場の主要部材について解説!

足場資材の中でも流通量が多い「くさび式足場」。くさび式足場は非常に軽く、ハンマーひとつで簡単に組み立てることができます。今回はくさび式足場の特徴と主要部材についてご紹介します。 くさび式足場の特徴 くさび式足場は「くさび緊結式足場」ともいわれており、柱や踏板、手摺等の部材をハンマーひとつで簡単に組み立てることのできる足場です。 柱にある一定間隔に設けられたくさびに手摺や筋交等を打ち込んでいくため、組み立てが簡単で、少数の作業員で作業を行うことが出来ます。職人の高齢化、人材不足が社会課題となっている今、限られた人手のなかで効率良く組み立て、解体が出来る足場のため、費用対効果がとても高いことが特徴です。また、単管足場のように単管をクランプで繋げる高い技術が必要ではないため、スムーズに組み立てることが出来ます。くさび式足場は主に、一般住宅や中高層建築、狭小地などの高さ45メートルまでの建物に使用されています。部材がシンプルなつくりとなっているため、部材を運ぶ際もコンパクトに結束ができ保管場所を取りません。作業場所によっては敷地の狭いところに保管しなくてはならない場合もあるため、コンパクトにできることは非常に重要です。 主要部材をご紹介 くさび式足場の主な部材は、支柱、踏板(アンチ)、手摺、筋交、ブラケット、階段、ジャッキ、先行手摺、アンダーベース、壁当てジャッキの10個で構成されています。現場に合わせて必要な部材を選択し、足場を組んでいきます。 支柱 支柱はコマという緊結部が一定間隔でついている鋼管のことです。支柱の両端には、左右の高さを調整するためにジャッキに挿すか、高さを出すために支柱のほぞを挿します。支柱には長さの異なる種類があり、これらを組み合わせることでどんな高さの建物にも対応できるようになっています。 支柱(新品商品)はこちらから! 支柱(中古商品)はこちらから! 支柱(特価商品)はこちらから!   踏板 踏板は、足場内の作業用通路などあらゆる床部分に敷かれている資材です。組み上げた足場の床材として使用されます。メッシュ素材で、手摺に引っ掛けるフックが両サイドについています。 踏板(新品商品)はこちらから! 踏板(中古商品)はこちらから! 踏板(特価商品)はこちらから!   手摺 足場の上を安全に移動できるように設置されます。また、高所での作業となるため、落下を防いでくれる役割も持っています。手摺は支柱のコマに緊結するくさびが両脇についており、くさびを支柱のコマにハンマーで打ち込みます。 手摺(新品商品)はこちらから! 手摺(中古商品)はこちらから! 手摺(特価商品)はこちらから!   筋交 筋交(すじかい)とは、組み立てた足場が地震や風などで倒れたりしないよう、柱と柱との間に補強として斜めに使用する資材です。地震の横揺れや台風等の強風による横からの圧力に対応するため、耐震・耐風対策の補強材である筋交が必要になります。 筋交(新品商品)はこちらから! 筋交(中古商品)はこちらから! 筋交(特価商品)はこちらから!  ...

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