足場の番線とは?使い方をご紹介!
今回のコラムでは、足場材の結束にも使用する「番線」に焦点を当て、その役割やメンテナンスについて詳しくご紹介いたします。
「番線」は建築関係の業者の方はもちろん、家庭でも使用の機会はありますので是非最後までご覧ください!
目次
番線とは?
番線とは、建設工事現場で足場等の結束に使用する針金に似た消耗品を指します。番線の由来は、様々な太さの種類を番号で表すことから番線と呼ばれます。
熱処理(焼きなまし、焼鈍と呼ばれる)を施しているため、普通の針金よりも柔らかい特徴を持ち、足場関連の作業下で使用する際に適しています。
番線は、数字が大きいものほど細くなり、現場で主に使われるのは、8番線、10番線、12番線、21番線などです。
緊結・梱包対象などにより太さの使い分けを行い、様々な用途に幅広く使われます。
▼用途例
8番線 :一般的な工事現場での緊結・結束
10番線:型枠などの緊結
12番線:足場の緊結
21番線:鉄筋の結束
なお、番線は建設工事現場以外でも家庭における使用例があります。
家庭菜園やガーデニング、ワイヤークラフト等の趣味として使用することもあれば、台風対策の結束等にも使用することが出来ます。
多様な場面で使用される番線はホームセンターやWEBサイトから購入が可能です。
番線の締め方
1本締めが基本的な結び方とされています。番線は1本でも十分に必要な固定を行えます。
1本締めの場合には細い番線では固定がぐらついてしまうことがあるので、太さのあるものを選びましょう。
締め方の具体例は、番線を固定したいものに対してぐるぐると時計回りに2回以上ねじり巻いていきます。長くなった方は番線を専用のカッターで切り、結び目の右手において、シノ(※)に番線を巻きつけます。
※番線を締めるための専用の工具。一般的にはラチェットレンチの先がシノになっている工具を使用することが多い。
最後は、仕上げる様にシノ本体を撒いていくことで固定が強化されます。
1本締めの結束例
▼締める際のポイント
番線を締める際には、それほど力を入れる必要はありません。
番線にシノを差し込んで、3、4回ほど締めていきます。
このとき、少し手前に引き込み、根元から締めます。
番線をしっかり締めることで、頑丈な結束になります。
先のほうだけ締めると、先のほうだけに負担がかかり、番線が切れやすくなります。
全体的に締まっていない状態にもなるので、とても危険です。
必ず根元から巻き込んで締めるようにしてください。
ゆっくり巻いてしまうと、番線の固さに力負けして番線が切れてしまうことがあります。
勢いよく巻くのがコツで、根元から番線を巻き込みやすくなります。
番線のメンテナンス・保守
番線が劣化や損傷している場合、その部分の結束物は危険にさらされます。こうした危険を未然に防ぐためにも、メンテナンスと保守は欠かすことができません。
以下は、番線の安全性を確保するための基本的なガイドラインです。
定期的な点検:番線は外部要因により、劣化が生じる可能性があります。定期的な点検を行い、損傷や不具合を早期に発見しましょう。
交換:番線が劣化や損傷している場合、速やかに交換しましょう。安全性を優先し、損傷した番線は使用しないようにしましょう。
適切な取り扱い:保管時に腐食を防ぐための措置を講じましょう。屋内に保管するだけでも雨や湿度の影響を受けにくくなります。
まとめ
番線は主に足場等の結束に使われる消耗品で、太さごとに番号で区別されます。主に足場の梱包、結束に使用され、緊結用途により太さが異なります。
締め方は1本締めが基本で、ポイントがあります。
番線のメンテナンスも重要で、定期的な点検や劣化した番線の交換が安全性を確保するために必要です。湿度や腐食から保護する適切な取り扱いも大切です。
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