普通のラックではなく、足場材だからできる棚を作ってみた
Aタイプくさび式足場材を使い、高さ・幅ともに約1.8mの大型4段シェルフを組みました。メッシュ踏板とパイプジャッキを使った、足場材ならではの棚です。
※背景はイメージです。
ガレージや屋外に大きな棚が欲しい。
でも、市販のラックでは、置きたい場所にちょうど合うサイズが見つからないこともあります。
そんなときの選択肢のひとつが、足場材を使ったDIYです。
今回は、建設現場などで使われるAタイプのくさび式足場材を使って、4段の大型シェルフを組んでみました。
「足場材で棚を作ると、実際どんな感じになるのか?」
サイズや構造、組み立てたときの特徴、どんな使い方ができるのかまで紹介します。
この記事で作った棚
高さ
約1,800mm
幅
約1,800mm
奥行
約600mm
段数
4段構成
棚のピッチ
約450mm
使用した足場材の重量:約124kg
なぜ、足場材で棚を作るのか?
棚を作るだけなら、市販のラックを購入する方法もあります。
それでも足場材を使う理由は、サイズや構造を自分の用途に合わせて組みやすいことです。
今回の棚も、一般的な家具として売られているラックをそのまま置いたものではありません。
足場材のフレームを組み、そこに踏板を載せています。
そのため、棚として完成した状態だけを見るとシンプルですが、実際には「足場を組むための部材を、棚という別の用途に使っている」のがこのDIYの面白いところです。
この記事の核心
普通のラックを買うのではなく、足場材を使って自分の使いたいサイズの棚を作る。
今回の棚を4つのポイントで見る
POINT 01
メッシュ踏板で、棚として使いやすい
今回の棚にはメッシュタイプの踏板を使用しています。
通常の板材とは違い、メッシュ状になっているため、屋外で使用するときには雨水が棚面に溜まりにくく、風も通りやすい構造です。
そのため、工具や資材を置くガレージの棚だけでなく、鉢植えなどを置く棚としても使えます。
特に、アガベや塊根植物、多肉植物など、屋外で管理する植物の置き場所として使う場合には、こうした棚材の特徴も活かせます。
ただし、植物の生育環境は品種や季節、設置場所によって変わるため、メッシュだから必ず植物に適しているという意味ではありません。
POINT 02
足場材ならではの構造で、大型棚を組める
今回作った棚は、約1.8m×1.8m×0.6m。
こうした大型の棚では、棚そのものの大きさだけでなく、フレームをどう組むかも重要になります。
今回はAタイプのくさび式足場材を使い、支柱と横架材を組み合わせてフレームを作っています。
足場材を使ったDIYでは、部材を組み合わせることで、一般的な既製ラックとは違うサイズ感のものを作れるのが特徴です。
もちろん、今回の棚は足場として使用するためのものではなく、足場部材を棚として転用したDIY作品です。
POINT 03
パイプジャッキで高さを調整できる
今回の棚では、4本の支柱それぞれにパイプジャッキを使用しています。
これにより、設置場所の状態に合わせて、それぞれの脚の高さを細かく調整できます。
床面が完全に平らではない場所で棚を設置するときも、4本の脚を調整しながら棚全体の水平を合わせやすくなります。
大型の棚になるほど、こうした設置場所に合わせた高さ調整ができることは、DIYでは扱いやすいポイントです。
POINT 04
分解できるので、保管や移動にも対応しやすい
今回の棚は、足場材を組み合わせて作っているため、必要に応じて分解できます。
一度設置したら完全に固定されて動かせない家具とは違い、使わなくなったときには分解して保管したり、設置場所を変更したりできます。
ガレージのレイアウトを変更するときや、引っ越しなどで設置場所が変わる場合にも、こうした構造はメリットになります。
「最初から完成品の大型ラックを買う」のではなく、必要なときに組み、不要になったら分解するという使い方ができるのも、足場材DIYならではです。
こんな使い方ができます
屋外に置くなら、転倒対策も考える
屋外で大型の棚を使用する場合は、棚自体の重量だけで判断せず、設置場所や風、地面の状態、載せる物の重量などを考える必要があります。
特に、屋外では風の影響を受ける可能性があるため、必要に応じて壁や床への固定など、設置環境に合わせた転倒対策を行ってください。
「足場材だから大丈夫」と考えるのではなく、設置場所と使い方に合わせて安全対策をすることが重要です。
ちなみに、今回使った材料は約124kg
今回の棚を組むために使用した足場材の重量は、合計で約124kgでした。
ただし、ここは誤解のないようにしておきます。
124kgという数字は、使用した足場部材そのものの重量です。
この重量は、棚の耐荷重を示すものではありません。また、今回のDIYについて荷重試験を行ったわけでもないため、「124kgだから○kgまで載せられる」といった判断はできません。
実際に使用するときは、載せる物の重量、荷重のかかり方、設置場所などを考慮してください。
この棚は「足場」ではありません
最後に、安全面についても明記しておきます。
今回紹介しているのは、足場部材を棚として転用したDIYです。
建設現場などで使用する足場そのものとしての使用方法を紹介しているものではありません。
DIY用途としての注意事項
- この棚に登らない
- 人が乗ったり、ぶら下がったりしない
- 荷重試験をしていないため、耐荷重を保証するものではない
- 屋外では設置場所に応じた転倒対策を行う
- 使用する部材の状態を確認してから組み立てる
中古の足場材を使用する場合は、傷や曲がり、サビ、変形など、部材ごとの状態にも個体差があります。
DIYで使用する場合は、実際の部材を確認したうえで、用途に適した使い方をしてください。
足場材で大型棚を作ってみたい方へ
お悩み今回のような棚を作ろうとすると、実際には「棚を作ること」よりも、その前段階である部材を一つずつ集める作業が大変だったりします。
支柱は何本必要なのか。
横架材は何本必要なのか。
踏板はどのサイズを選べばいいのか。
ジャッキは何本必要なのか。
足場材を初めて使う人にとっては、ここが意外と面倒なところです。
↓
ASNOVA市場の提案そこで現在、今回紹介した「足場4段シェルフセット」の商品化を検討しています。
足場4段シェルフセット(予定)
「足場材を使った棚を作ってみたいけど、必要な部材を一つずつ揃えるのは大変」という方に向けて、必要な部材をまとめたセットとして準備する予定です。
販売開始前でも、サイズや数量、納期、配送などについてご相談いただけます。
まとめ|足場材だからできる棚をDIYする
今回作ったのは、約1.8m×1.8m×0.6mの4段シェルフです。
メッシュ踏板、Aタイプのくさび式足場材、パイプジャッキなどを組み合わせて、大型の棚を作りました。
このDIYのポイントは、単純に「大きくて重い棚を作った」ということではありません。
この記事の結論
足場材を使うことで、既製品とは違うサイズや構成を考えながら棚を作れる。
そこが、このDIYの面白いところです。
ガレージの収納棚にするのか、作業場の整理棚にするのか、植物を置くラックにするのか。
使う場所と用途に合わせて、必要なサイズを考えて組み立てる。
そして、必要がなくなれば分解する。
「棚を買う」のではなく、足場材を使って、自分に必要な棚を作る。
そんな選択肢があってもいいと思います。
足場材DIYシリーズ
第1弾:足場材でベンチを作る
第2弾:足場材で大型ワークテーブルを作る
第3弾:足場材で4段シェルフを作る
次回は、さらに大型の荷物を収納するためのタイヤラックを作ってみます。