くさび式足場には「Aタイプ」「Bタイプ」「Cタイプ」と種類が分かれています。これは製造会社によって同じ名称でも長さや製造会社独自のくさびの形をしているためです。「くさび式足場」と名称は同じでも違う資材を購入してしまわないよう、最も流通量が多い「Aタイプ」をはじめ、「Bタイプ」「Cタイプ」についてまとめました。
種類別の紹介
くさび式足場には3種類のタイプにわかれており、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプがあります。いずれも同じくさび式足場ではありますが、タイプによって長さや独自のくさびの形をしているため間違って購入し使用した場合、事故に繋がってしまう可能性があるため、きちんとタイプ別について特徴を知っておく必要があります。
そこで、タイプ別の製品をご紹介します。
Aタイプ
くさび式足場の中で最も流通量が多く、製造会社も多いです。また、流通量が多いことからホームセンターでも取り扱っている場合もあります。キャッチャータイプとも呼ばれています。
主な製造会社
Bタイプ
くさび式足場の中で最も横揺れが小さく、国内で初めてのくさび式足場の種類です。Bタイプの足場は株式会社ダイサンが開発したことからビケ足場、ビケタイプとも呼ばれています。
主な製造会社
Cタイプ
クサビの部分が平べったく、横揺れが大きいことからAタイプ、Bタイプと比較して流通量が少ないです。三共タイプとも呼ばれています。
主な製造会社
種類別の特徴
各タイプの部材の特徴はそれぞれ異なります。Aタイプ、Bタイプ、Cタイプの部材は、それぞれ専用で設計されているため共有して使用することを想定されていません。
Aタイプ
国内で使用されている50%のくさび式足場がAタイプです。特徴は支柱についているクサビポケット間の長さが450mmとなり、1層のスパンが1,800mmとなります。Aタイプの利点は施工解体が早く、流通量が多いため互換性のある商品が各メーカーから多く販売されています。また、価格面、納期面において手に入れやすく、コスト重視の方にはAタイプをおすすめします。Bタイプ
Bタイプは低層足場使用を重視して作られているため、踏板、ブラケットにAタイプには無いクサビポケットが付いています。そのため施工後、揺れの少ない足場となっています。支柱のクサビポケット寸法も475㎜とAタイプと比較して25㎜長く取られています。これにより、1層のスパンが1,900㎜とAタイプと比較し100㎜大きくなります。一方で、揺れの少ない足場を求める分、Aタイプでの作業では必要のないくさびの打ち込み、抜きの作業が多くなり手間が掛かります。Cタイプ
Cタイプは手摺、ブラケットのくさび部分がAタイプ、Bタイプと比較し、鉄板の形状となっています。特徴として、材料の軽さ、扱いやすいことから施工を早くすることが出来ます。一方でくさびが板状なため、足場完成時に他タイプと比べると揺れが大きいです。また、流通量が少ないことから手に入れにくく、高価格な商品です。
まとめ
今回はくさび式足場のAタイプ、Bタイプ、Cタイプについてご紹介いたしました。最後に各タイプの特徴をまとめました。
Aタイプ
*流通量が多く、国内50%はAタイプを使用している
*クサビポケットが450mm、1層のスパンが1800mm
*施工解体が早い
*互換性のある商品が多い
*価格面、納期面において手に入れやすい
Bタイプ
*踏板、ブラケットにクサビポケットがついており、施工後揺れの少ない足場をつくれる
*クサビポケットが475mm、1層のスパンが1900mm
*Aタイプでの作業では必要のないクサビの打ち込み、抜きの作業が多くなり手間が掛かる
Cタイプ
*材料の軽さ、扱いやすいことから施工を早くすることができる
*Aタイプと同じく、クサビポケットが450mm、1層のスパンが1800mm
*くさびが板状なため、足場完成時に他タイプと比べると揺れが大きい
*流通量が少ないことから手に入れにくく、高価格
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