くさび緊結式足場のタイプの違いと特徴を解説
くさび緊結式足場は、現在の建設現場で広く使用されている足場工法のひとつです。
くさび緊結式足場についての解説はこちら!
一見すると同じように見えるくさび緊結式足場ですが、**複数のタイプ(規格)**が存在します。
本記事では、
・くさび緊結式足場の「タイプ」とは何か
・キャッチャー・ビケ・セブン足場タイプの特徴
・タイプ選定時の注意点
について、基礎から整理して解説します。
くさび緊結式足場の3タイプ
くさび緊結式足場には、大きく分けて3つのタイプがあります。
・キャッチャータイプ(信和・KRH・平和技研 等)
・ビケタイプ(ダイサン製)
・セブン足場タイプ(三共製)
3タイプの違い
くさび緊結式足場は、
支柱に設けられた緊結部(くさび受け)に手すりなどの部材を差し込み、組み立てる足場工法です。
この構造自体は共通していますが、
・支柱やブラケット等の形状
・緊結部の構造
・部材寸法やピッチ
などがタイプごとに異なります。
そのため、タイプが異なると多くの部材に互換性がなく、混在して使用することができません。
必ず同一タイプの部材で統一してご使用ください。
キャッチャータイプの特徴
キャッチャータイプは、
くさび緊結式足場の中でも特に流通量が多いタイプです。
主な特徴
・支柱のくさびポケット間の長さ:450mm
・1層の高さ:1800mm
・流通量が多く、新品・中古ともに市場在庫が豊富で調達が容易
戸建住宅から中高層建築まで、
幅広い現場で使用されている汎用性の高いタイプです。
価格・納期面において手に入れやすく、
コスト重視の方にはキャッチャータイプがおすすめです。
ASNOVA市場では、このキャッチャータイプを中心に取り扱っています。
ビケタイプの特徴
ビケタイプは、
低層住宅の足場施工を重視して作られています。
主な特徴
・踏板やブラケット等に、キャッチャータイプにはないくさびポケットが付いている
・打ち込み部分が多いため、架けバラシに時間はかかるが揺れの少ない足場構造
・支柱のくさびポケット間の長さ:475mm
・1層の高さは1900mmで、キャッチャータイプよりも作業スペースを確保しやすい
・購入手段が限られており、いざという時の調達方法が少ない
くさびの打ち込み部分が多いため施工中に揺れにくい構造ですが、
シンプルな構造のキャッチャータイプと比較すると、架けバラシに時間がかかります。
セブン足場タイプの特徴
セブン足場タイプは、特定メーカーの規格に基づいたくさび緊結式足場です。
主な特徴
・くさび部分が鉄板形状になっているため結束性は高い
・材料が軽く、扱いやすいため施工が早い
・くさびが板状のため、他タイプと比べると施工時の揺れが大きい
・流通量が少なく、いざという時の調達の手段が少ない
軽く扱いやすい反面、他タイプと比較すると施工中に揺れやすく、
流通量が少ないため入手しにくい点が特徴です。
タイプが異なる足場は混在できない
くさび緊結式足場のタイプの理解において、
最も重要な注意点がこれです。
👉 タイプが異なる部材は多くの場合、互換性はありません。
・キャッチャータイプ × ビケタイプ
・ビケタイプ × セブン足場タイプ
といった混在使用は不可です。
高価な足場材を購入したにもかかわらず使用できない事態を避けるためにも、
必ず同一タイプで統一して使用する必要があります。
現場でのタイプ選定の考え方
実務上、タイプ選定は次のように行われるケースが一般的です。
・既存で保有している足場資材のタイプ
・現場で指定されている規格
・調達のしやすさ(新品・中古)
・将来的な増設・補充のしやすさ
新規導入の場合は、
流通量が多く、調達しやすいタイプが選ばれやすい傾向があります。
ASNOVA市場で取り扱っているタイプについて
ASNOVA市場では、くさび緊結式足場のキャッチャータイプを中心に取り扱っています。
・新品・中古の両方に対応
・部材ごとの状態ランク明示
既存部材との組み合わせが可能か、
新規導入時のタイプ選定についてもご相談いただけます。
まとめ|タイプ理解が足場運用の効率を左右する
・くさび緊結式足場には、キャッチャー・ビケ・セブン足場など3つのタイプがある
・タイプごとに規格が異なり、概ね混在して使用することはできない
・タイプを変更する場合は、将来的な補充時に手間や追加コストが発生する
・足場導入時には、現在だけでなく将来の運用を見据えた選定が重要