くさび緊結式足場Aタイプで高層物件は可能?
高さ31mの基準と足場選定の考え方を解説
くさび緊結式足場は、戸建住宅や低層建築を中心に広く使用されている足場工法です。
しかし現場では、
「くさび足場で高層物件は施工できるのか?」
といった疑問を持つことも多いのではないでしょうか。
結論から言うと、
-
くさび緊結式足場は 一般的に31m程度までの使用を前提とした足場
-
ただし 条件次第では31m以上でも施工されるケースがある
というのが実務に近い考え方です。
本記事では、
・くさび緊結式足場の高さの考え方
・31mという基準の根拠
・高層建築での足場選定の実務
について整理して解説します。
くさび緊結式足場とは
くさび緊結式足場は、
支柱に設けられたくさび受け(コマ)に部材を差し込み、
くさびを打ち込むことで緊結して組み立てる足場です。
ボルトやナットを使用せず、
ハンマー1本で組立・解体が可能という特徴があります。
その施工性の高さから、
・戸建住宅
・低層集合住宅
・中層建築
・改修工事
など、住宅系の足場工事を中心に広く普及しています。
現在では住宅足場の主流となっている足場工法の一つです。
くさび緊結式足場の高さの目安
くさび緊結式足場について調べると、
**「高さ31m」**という数値を目にすることがあります。
この31mという高さは、
法律で「31mまでしか使用できない」と定められているわけではありません。
この数値は主に、
・一般社団法人 仮設工業会の技術指針
・各メーカーの設計資料・施工要領書
などにおいて、
標準的な使用高さの目安
として示されているものです。
なぜ31mが目安になるのか
31mという高さは、主に次のような条件を考慮して設定されています。
・足場全体の構造安定性
・壁つなぎの設置間隔
・風荷重
・支柱強度
・作業床荷重
くさび緊結式足場は
施工性や部材の扱いやすさを重視した構造であるため、
高層建築を前提とした枠組足場などと比べると
高さ方向の構造設計に制約があります。
そのため、
標準設計で安全に施工できる高さの目安
として約31mという数値が広く使われています。
31m以上では施工できないのか
結論として、
31m以上でもくさび足場が施工されるケースは存在します。
ただしその場合は、
・鋼管を併用した補強
・構造計算による設計
・壁つなぎの追加
・現場条件に応じた補強部材の使用
など、通常の住宅足場とは異なる設計や施工管理が必要になります。
つまり、
施工自体は可能でも、標準的な使用範囲を超えるため
特別な設計や管理が必要になる
というのが実務上の考え方です。
実務での足場選定の考え方
実際の現場では、足場の種類は次の条件をもとに選定されます。
・建物の高さ
・現場スペース
・施工条件
・既存資材の種類
・資材の調達性
くさび緊結式足場は施工性の高さから、
戸建住宅から中層建築までの足場工事で主流となっている足場
です。
一方で、建物の高さや構造によっては
枠組足場など別の足場工法が選ばれることもあります。
ASNOVA市場で取り扱っている足場
ASNOVA市場では、
くさび緊結式足場Aタイプ(キャッチャータイプ)
を中心に取り扱っています。
・新品足場
・中古足場
・部材単位での補充
など、既存資材に合わせた調達にも対応しています。
足場資材の導入や補充については、お気軽にご相談ください。
まとめ|高さと足場工法はセットで考える
・くさび緊結式足場では31mという高さが一つの目安とされている
・この数値は法律ではなく技術指針や設計基準から来ている
・条件によっては31m以上でも施工されるケースがある
・高層建築では枠組足場など別の足場工法が採用されることが多い
足場工事では、
建物の高さ・施工条件・資材状況
を踏まえて足場工法を選定することが重要になります。